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2026/06/19 17:17


「あの頃は見えなかった、窓の外のグラデーション」

最近、夕暮れの時間が好きになりました。
といっても、海に沈む夕陽が見えるような場所に住んでいるわけではありません。

窓の外が少しずつ暗くなっていく時間です。

空の色がゆっくり変わり、
部屋の中に差し込む光のトーンも少しずつ変わっていく。

そんなふうに一日がゆっくり夜へと向かっていく気配にいつの頃からか心が向くようになりました。

思い返してみると、子どもが小さかった頃は
夕方が一日の中で一番忙しい時間でした。

お迎えに行って、
急いで夕飯の準備をして、
お風呂の支度をして…

窓の外を見る余裕もなく、気がつけばすっかり夜になっていたような、
そんな毎日の繰り返し。
あの頃は、夕暮れの空を見た記憶がほとんどありません。
きっと毎日、それどころではなかったのでしょう。

だから当時の私にとって、ほっとひと息つけるのは夕方ではなく朝の時間でした。

家族がまだ起きてこない、しんとした静かなリビング
ひとりで温かいコーヒーを淹れて、ほっとひと息つく
だんだんと部屋が明るくなり、朝の光に包まれていく

そんな静かな時間だけが、慌ただしい毎日の中で、自分に戻れるひとときだったように思います。

けれど年月が流れ、暮らしも少しずつ変わり
今は朝だけでなく、あの賑やかだった夕暮れの時間にも自然と目が向くようになっています。


休日の夕方、
少しずつ翳っていく窓の外を眺めながら、

「ああ、今日も無事に一日が終わるな」
そんなふうに思う時間が好きです。

忙しかったあの頃にはあの頃ならではの愛おしい輝きがあり、
少し落ち着いた今には、今だからこそ味わえる静かな楽しみがあります。

人生のその時々で、心地いいと感じる時間は少しずつ変わっていく。
そんなふうに、自分の中の「好き」が変わっていくことも、
これからは楽しんでいきたいなと思っています。

皆さまにも、それぞれの暮らしの中にある「好きな時間」がありますでしょうか。





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